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さて6日目、水晶小屋は朝3時半起き、朝ごはんも食べずお弁当も貰わず、
ヘッドランプ装着で暗闇の4時には出発した。
昨日の雨で辺りは真っ白の視界不良、しばらく進んで忘れ物に気づき小屋に帰って結局4:20スタート。

疲労もかなり溜まってきている。


GPSで道を間違えないように確認しながら稜線を進むと、
祖父岳から朝日が上がり後ろに槍が見えた。

きっと良い一日になりそうだ!
そう願わずにはいられなかった。
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何処から見ても圧倒的な存在感の槍ヶ岳
今回は行かないけれど見守ってくれている感じがした。



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しかし疲れも溜まってきて6日間も風呂に入らず
めんどくさくなって身体を拭くギャッツビーも活用していない。
石鹸で手も洗えず、しかし1dayコンタクトは毎日装着した。
ばい菌が入ったのかどうか分からないが人間何とかなるものだということも学びながら歩く。



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6:02 雲ノ平山荘が見えてきた。
北アルプス最後の秘境?と云われる湿原、
4年ぶりに来たけど相変わらず良い景色が広がっていた。
ここは神様が創った庭園のようである。
また一味違う北アルプスを堪能できるお勧めの場所。

山荘でちょい休憩し延々と続く気持ち良い木道を進む。


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あ、地図には「日本最後の秘境」と記載あった。
ここに来るには一般的には最低二日かかると思う。
4年前は飛越新道から北俣→黒部五郎→鷲羽岳経由で雲ノ平へ一日で行ったが、
スピードハイクかランナーなら可能。




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木道が終わり薬師沢小屋への下りは前日の雨で沢下りのようになっていた。
急勾配で下るし滑るしなかなか大変。

ここで小学校4年生の男の子とお父さんが二人で歩いていたが、
100名山をもう80山もこなしているそうだ。
夏の自由研究は登山なんだろうな。

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8:13 薬師沢小屋到着。
ちょっと水が濁った感じだがロケーションは良い。

こんな吊り橋でもいちいちビビる奥さんであるが、
不帰の剣やキレットを良く通過出来たと思う(感心)。


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10:16 太郎平小屋が目前、遠くに薬師岳が望めた。

気持ち良い、最高だ!!


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太郎平小屋のロケーションも抜群に良い。
念願のカレーヌードルにコーラ、
残り汁にフランスパンは絶妙であった!

ビールも飲みたい衝動に激しく駆られるがグッと我慢(笑)
そしてメリノウールTシャツはほぼ汗まみれ(笑)


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太郎平から薬師岳の間はトレイルランナー多かった。
登山口(折立)からのエントリーし易く危険個所もなく走りやすいからだろう。
テント泊の場所取り争奪戦も少ないのかな?

登りでは小学校低学年の女の子とおばあちゃんが歩いていたが、
聞くと称名滝からスタートしてずっと縦走してきているらしい(素晴らしい!!)。


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12:10  薬師岳山荘
コーラだけ頂いたと思う。
キレイそうなんで泊まりたかったが先へ急ぐ。

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12:50  薬師岳
太郎平から標高550m程あがる。

山頂でテンション高い大阪の方と談笑し(笑福亭しょうへいさん似)写真を撮ってもらう。
同行の女性も大阪の方でUTMBも出たことあるらしい方。
その知り合いの方がスゴ方面から後続で来ると聞いていたら、薬師岳の下りで前方から来る女性に、
「あれ、カツオさん?」って言われて面食らった。
5年ぶりに藤井姉さんとお会いしたが6〇歳なのに相変わらず45歳くらいに見える素敵女性であった(笑)

山の出合いはいつも愉しい。



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薬師岳のカールはとても素晴らしかった。
雪があれば滑る人もいるようで是非5月GWに来てみたい。
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今日もライチョウの親子に出会う。



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15時過ぎスゴ乗越小屋到着。
今日もしっかり予約していたが8月第一週目の週末土曜日、
またもや1帖2人で寝ることに・・・

聞くとツアーの団体さんが入っていたようだ。
一時は外のテーブルも人が溢れていた。
次の五色が原山荘まではCT6時間なので中継地点として宿泊する人も多いと思われる。

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ネパール?っぽいインテリアで夕飯もちょっと手の込んだ感じでとても美味しく頂けた。

明日の朝ご飯は食べないので茶碗3杯腹いっぱい食べる。
ビールはだくだく流れている沢水で冷やしてある。
風呂も入っていないがぐったり疲れた身体にビールは毛細血管の末端まで流れ込み、
食べることで疲労回復は大きい。

こんな山奥で美味しく頂けることに感謝。

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夜19:30 まだ真っ暗ではない。
特等席で黄昏の時間を楽しみキツイ寝床へ移動する。
小屋は2階で寝たが人が多すぎるのか暑くて汗かいて、イビキの合唱もあり寝られなかった。。。

いよいよ明日は立山だ!
風呂に入るゾ!!


~続く~