Sony NEX-5D 16mm f2.8
「高熱隧道:吉村昭」を再読した。
何年か前にkappaさんにお譲り頂いた本です。
昭和11年関電の前身、日本電力が黒部第3発電所を造る為にゼネコンに発注した工事の内容。
904mの軌道トンネル(欅平-阿曽原)を開通させる為に2年以上の歳月を要し、犠牲者は300人以上 。
ダイナマイトを仕掛け一日1m掘り進める作業。
トンネルの岩盤温度は最高160度を超え、とても人間の成せる作業ではない超難工事と人間模様を綿密に描写している。
下ノ廊下に行きたかった理由の一つになった本。
読み返してみると当時の大変さと技術者・職人の情熱が強く伝わってきた。
ご興味のある方は是非ご一読下さいませ。
~下ノ廊下「高熱隧道:吉村昭」~