ポップな音楽が流れる人工ゲレンデとは違う静けさがとても心地良い。
張り裂けそうな太股と脹脛もやや回復してくる。
雪原の左脇を進み山頂へ向かっていく。
休憩でやや回復。
oiさんのシブイ迷彩が眩しい(笑)。skinsのウェアで着心地は良さそうです。
そして、ここからが今回の最難関の急坂。
そして最後尾はhiroさん、とても安心です。
この先の稜線までとにかく行かねばなりません。
ざら目の雪で登り易いとはいえ、かなりの急角度。
スノーシューのつま先をザクっと雪坂へ入れないと、足がずれて登れません。
辛いのは足だけではありません。
両手ストックも前へ前へキチンと入れないと、ボードを載せた重量級のザックで左右に揺れ、身体が安定しません。
駅の階段を5段飛ばしで500段くらい登って行く様な感じでした。
足がもう上がらない、、、
しかし皆さんのペースは変わらない、、、
私は遅れながらも着いていく、というか足を上げるのが必死でした。
必死の形相で水分補給をするtomyさん。
楽勝で手馴れた感じのhigaさん。
彼はトレラン(山岳マラソン)100kmを22時間で走りきったという超ツワモノさんでした。
凄過ぎる!!
あと少しと思ったら、まだココから約300mは登らないといけないらしい・・・。
この写真の一番上の、見えないまだ更に先にピークがあるらしい。
この段階で100%の体力を使い切った私は正直言ってもうココで断念したかった。
もう滑って下りてしまいたい。。。
しかしピークも見てみたい。。。
ヘロヘロな私以外の皆さんは、ピークへの道について話をしています。
でももう行くしかありません。
私はパンパン、ガチガチな足を引きずりながら進んでいきます。
蹴り込み、蹴り込み。
一歩一歩進んでいきます。
しかし、あまりの辛さにもう動けない状態に、、、
その時hiroさんが声を掛けてくれました。
「5歩、10歩進んだら、少し休もう。その繰り返しで無理なく進めばイイ。自分のペースで!」
休み休み行くとなんとか進める。
非常に有難いお言葉でした。
私のペースに合わせて頂いて、hiroさんもさぞかし登り難かった事でしょう。
申し訳ありませんでしたが、少しずつでも進めることができました。
撮影は最後尾のhiroさん。
青い空だけが広がります。
この写真で約1500m付近でしょうか。
あと約200m程あります。
とてもそんな事をする気持ちに成れないから。
朝6時に沸かしたお湯を、ポットからカップラーメンへ注ぎます。
多分60度くらいのお湯だろうか。
3分待ってもまだ硬い、それでもほんのり温かいラーメンは美味しく十分食べれた!
重くて持ってくるのを迷ったけれど、こんな美味しいビールは呑んだ事がないかも!?
ワンタンを食べるmuuさんの向こうに見えるのは、日本三名山の白山!
圧雪の人工ゲレンデでは無く、もちろん自然そのまま。
今回、私以外の全員はビーコン(雪崩に巻き込まれても電波を発信し、自分の居場所を知らせる機械)を装着していらっしゃいました。
こんな場所に来るのは当たり前の装備なんです。
手馴れた皆さんから見ると、今日の雪は問題なさそうですが、私への講習も含めてその方法を実践し安全を確かめてくれました。
ではいよいよです。
7人でじゃんけんをして私は4番目に滑る事に。
この美しい稜線の向こう側へ滑ります!
これ、かなりの急斜面です。 目前のmuraさん
しかし私の足は、超ガクガクブルブルです(汗
しかも背負っているザックはまだ8kg近くはあるのじゃないだろうか?
滑り出しは悪くなかった(はず)ですが、3回ほどターンをした所でビビリが入りました。
ビンディングの位置を直前で変えたのも良くなかった・・・。曲がりが悪い。
折角の新雪を木の葉すべりでザクザク削ってしましたした(後続の皆さん、失礼しました)。
それでもなんとか一本目を滑りました。
天気は相変わらず最高[E:sun]
それでは手馴れた方々の滑りを動画で。
※と思いましたが、you tubeとうまく連動してくれませんので、スノーボーディング動画は後日。
素晴らしい滑りです。
そして2本目を滑った所で、私は皆さんとはぐれてしまいました(超汗・・・
全然違う方向に滑ってしまっていました。
幸い無線を持たせて頂いておりましたので、連絡をすると、
「滑った山に背を向けて、太陽に向かってやや左に進んでください」とのこと。
しかし白銀の世界に立ち木のみは、かなりの不安にさいなまれます。
しかも進行方向はやや登り・・・。
そしてようやく待ってくれていたhiroさん、higaさんの姿が見えるところまで来た所で、無線がポケットから無くなっている事に気付く[E:down][E:down][E:down]
仕方が無い、自分がトレースした所を戻っていくが、疲労と不安で心身ともにボロボロ。
戻っても見つからずにいると、お二人が探しに行こうと云ってくれ、見つけてくれました。
待っていてくれたのに、またさらに時間を掛けてしまって誠に申し訳ありませんでした。。。
雪原では他の皆さんも私を待っていてくれました。
そしてホントにもうボロボロの状態。
雪原の先にスノーボードで下れスタートコースへ戻る林道があります。
そこまでの道程は、スノーシューを履いて、また足を引きずりながら一歩一歩進んでいきます。
この辺りの写真が全然ありませんでした。
疲労が最大でとてもカメラに手が回らなかったのでしょう。
ようやく林道手前の所でビンディング装着。
足の踏ん張りが利かないし、林道は倒木があり、狭いしコースを外れると崖だし・・・。
なかなかスリリングなコースです(冷や汗
ほぼ最後の林道で写真が一枚残っておりました。
最後の所は完全に倒木でボードでは不可。
この右側の崖で、エキスパートのお三方は再度滑られます。
ひょえー、この超急坂を滑っていかれます。
落とし込みがあったようでコケはりますが、この度胸はスゴイものがあります。
だってまたこの後、歩いて登ってこないといけないですし、体力もスゴイ!
とても私には真似できません。
でもスノーハイクはもう少し短目が良いですね・・・f^^;
この後、温泉入って、焼き肉食って、
帰宅は翌日になっていました。
0泊3日の強行ツアー、皆様大変お世話になりましてありがとうございました。
こ・・・硬派過ぎる(汗)
こりゃぁ体力づくりから始めないといかんですね。
この方達、ハセツネとか出ちゃうような人たちなのでしょうか?