P1290397_Panasonic FT1 28mm

大峰前鬼川を髣髴させるような青い透明な沢水に心奪われた。

深いゴルジュも含め、人の介入を許さない無い奥深い自然の偉大さを感じつつ、

神が宿るであろう沢を進んでいったその先にあったものは?!

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~清い沢水に癒される旅~

P1290388_ホイホイ坂林道、奥山谷大橋に駐車。

このルート(南紀奥山谷:おくざんたに)は「関西起点沢登りルート100」にも記載のある遡行価値の高い谷のようだ。そして遡行タイム5時間前後であるが、ゴール地点からスタート地点に戻る距離と時間が長く工程は1泊2日になっている。今回は車2台用意しゴール地点に一台をデポすることで1dayとした。

故に過去の遡行記録が極めて少なく(ヤマレコにも無し)、あっても古いので地図も含めて分かる範囲で記録しておくことにする。

5:00 ゴール地点に車1台デポ(田辺ICで降りて下道)

5:40 スタート地点

6:25 入渓

7:50 勘五郎滝45m(右岸高巻き、ロープ不要)

10:50 稜線

12:30 ゴール地点

遡行4時間半、下山1時間半が目安だ。





南紀は遠い。

阪神間の自宅から5時間半でスタート地点到着(かわちゃん、いつも便乗ありがとう)。

P1290390_ 橋から沢までがかなり急峻で入渓をどこからするか迷うが、車を止めている場所から降りた。



P1290393_2日前まで2014年最大級の台風が本州上陸したはずなのに、水は濁ることなくとても高い透明度。

メンバーのテンションは一気に上がる。

掬って飲むが美味しい!!

P1290395_

P1290401_ 水量多くて引き返さないといけないかも、といった不安は解消されむしろ程よい飛沫を浴びながら気持ちよく遡行する。

おそらく普段の水量は少なめなんだろうと思われる。



P1290402_ ルート100にもある通り、滝は大きく巻く事無く気持ち良く抜けていける。


P1290404_ 気持ちの良いナメ。


P1290408_

P1290410_

P1290413_ 登って楽し、泳いで楽し、沢水はラムネソーダみたいでご覧の通り。

魚影も濃く釣りも楽しめそうであった。

ちなみに2014年10月15日当日はそれほど寒さを感じず、いつもの装備で問題なかった。

さすが南紀、状況に寄るがおそらく11月でも遡行可能だろう。



P1290419_

P1290422_ 南紀らしく沢が明るい。

独特のナメリ感。

P1290424_ 7時30分頃、ようやく青空も見えてきた。



P1290431_かわちゃん、高野の20代二人と、40代も半ばな私。

山慣れしたワンゲル出身の彼らに技術はとても敵わないが、

今後も彼らに大きな遅れを取らないような体力を持ち合わせておかないといけない。



P1290438_

P1290437_ 落差45m、勘五郎滝。

みるも圧巻!!

ルート100には水量少なく迫力に欠けるとあったが、なんのなんの、見事であった!

これは台風で水量増加のお陰であろう。

写真には納まらなかったので動画でその様子を(PC大画面にて)。

ここで一服するかと話も出たが、やっぱり水飛沫で少し寒く休憩は先送り。


P1290440_

P1290441_セオリー及び記載通り、右岸ルンゼから高巻き開始。



P1290442_ あまり高巻くと沢に戻れない、ここで敗退した過去の記録もあったとの事でかわちゃんはココからトップで岩壁を越えると言う。

写真ではそうでも無いかもしれないが、垂直で足掛かりに乏しく私から見た感想はとても越えれそうになかった。


P1290444_

P1290445_

ビレイ(確保)してトライ、途中珍しく2本のハーケンを打ちスリングで確保したもののクリアしていった。

ヤバイなぁ、と何度か言葉を発していて嫌な感じ・・・。

もう少しルンゼを登っても良いのではないか、、、そう感じたが、かわちゃんが上部で自らをビレイ完了して高野がセカンドでトライ。


P1290447_私も足場良くないが確保、セカンドのクリアを待つが高野は何度か岩壁から滑り落ちクリアならず。。。

なんやかんやで小一時間かかり、これ以上は足止めは出来ない。

私もクリアは出来ないだろう、ということで高野と私は初めのルンゼを登ることにする。

しばらく行くとバンド(トラバースルート)らしき小道が見つかりそれを進んでかわちゃんと合流。

9:20頃、勘五郎滝の落ち口へ巧く辿り着いたが、途中なんどかヤバイ斜面を越えなければならなかった。

ルンゼ登り始めて約1時間20分であった。

P1290457_

P1290461_ その後は神々しい狭いゴルジュを越えていく。



P1290466_ ロープ、スリングを使うような難所は特に無く、直登もしくは小さく巻くくらいで20mクラスの滝も越えることが出来た。


P1290468_ 滴り(したたり)落ちる岩清水が冷たくとても美味しかった。

ザックに入れたポカリは開封すらせず、5時間の遡行は全て沢水を飲んだ。

奥深い沢登りの醍醐味であろう。

かわちゃん、高野はザックに飲料は持参して来なかった。

P1290472_ 奥ノ二俣を過ぎて水は無くなり、少々休憩し10:40稜線へ向かう。

焚き火後も無い、人工物も全く無い、とにかく人の気配は全く感じない沢であった。



P1290474_ 10分ほどで稜線到着、いつものプシューで乾杯!

宿泊用の45Lザックを担いでいったが、沢シューズ、着替えがスッポリ入るので日帰りでもこのサイズが良さそう。



P1290476_

P1290480_出た稜線(930m付近)から足郷山(889m)方面へ向かう。

ブナや巨木があり多少のアップダウンがあるものの、落ち葉をサクサク踏みしめトレイルは気持ち良い。

全く整備されておらず登山道と呼べるかどうか微妙であるが、赤テープとたまに標識がある。



P1290487_ 足郷山を抜けしばらく下ると林道に出て、そこから約1.5kmくらいでアスファルト道に出た。

12:30デポ地到着!

お つ か れ さ ま !!

P1290488_ デポ地の横はすぐトンネルでこの標識があった。

古座川町って新宮市の隣で熊野古道も近い、そりゃ遠いはずだ。


P1290492_渡良瀬温泉(西日本最大級?の露天風呂:700円)をほぼ貸切で疲れを癒す。

帰宅は20時半頃だったので約20時間の1Dayな遊びであった。

遠方の割にはかなりスムースに行けて、怪我も事故も無く大満足な一日。

かわちゃん、高野に感謝、感謝!!

たぶん今年最後の沢登り・・・

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【以下、かわちゃんの記述】

10/15(水) 
今年最強の台風一過、快晴の元、南紀の雄、奥山谷へリハビリ遡行だ。
メンバーは三人。 奥山谷は行きたい沢ではあったのだが、車が二台いるのと林道が土砂崩れで長期通行止めと聞き、延期していた場所だ。 今回はたまたま直前にとある酷道ブログがホイホイ坂周辺を走った記録をupしており、確実に走れることが分かった。 台風で再度崩れた可能性はあるが、時期的にもジャスト南紀シーズンだし、行くしかない! 本当は先週まずリハビリで穂高周辺へ行く予定だったが、台風直撃で中止となっていたのだ。 今回も水量は多い予想だが、流域はそんな広くないし、まぁ行けるだろう。アプローチ途中の国道の温度計は9度って出てたけど……

まずは今回最大の核心と思われる、和歌山の酷道だ。 最後の太い道路から、深夜に一時間ほど走って足郷トンネルへ。ここで車を一台デポって入渓口へ向かう。 その名前が神の怒りをかったのではないかと思われるほどの崩れ方、と某記録にあったホイホイ坂林道のダートも、今回は通行可能。ダートを30分ほど走ると、ようやくスタート地点だ

準備を済ませ、奥山谷大橋より6:10入渓。 水量は多いはずだが、遡行に支障はない。というか、むしろ適量。 水温はぬるい。奥地だけあって、水は青く透き通っている。とてもきれい
まずは登れる滝が連続し、その間に素晴らしいナメゾーンの繰り返し。 側壁はぶったってるし、非常に気持ちのいい空間。 全然寒くないので、シャワーを混ぜつつ進んでいく。滝は全て直登できた。 前半のハイライトともいえるナメゾーンを超えると、甚五郎滝45mへ。 水量が少なくてしょぼいと記録にはあるが、今日は見事な大滝となっている。 やはりこの谷は水量が多い日の方が楽しいようだ。 巻きは右岸のルンゼから。なかなか側壁の弱点がなく、どんどん上へ上へ。 そろそろ折り返したいというところで行けそうな垂壁が。その上はなんとなく平たくなってる気配。 とりあえず、取り付いてみると結構簡単に行けそうなので、そのまま登っていく。 ……と、なんか思ったより悪い。というか、普通に悪い。だまされた(何)
ヤバいぜ、確保必要だったぜと思いつつ滑る岩をだましだまし。 あとちょっとで木なんだけどなーというところで信頼のおけないホールドもなくなる。 仕方なしに足を置くと徐々にずれる&沈むテラス(根っこに葉っぱが乗ってるだけ?)でハーケンを打つ。
一つ目のリスはエキスパンドして効かなかったが、二つ目はエキスパンドするものの効いてる匂い。 そこにシュリンゲをかけ、慎重にA0で身を空中に乗り出し、灌木をつかんで一安心。 後は木のぼりを混ぜつつ強引に上へ。太い灌木にたどりついて後続はロープ確保。しかし、セカンドも壁がかなりスリッピーでリスキー。というか、実際滑り落ちてたので、ルンゼをもっと上部まで行ってもらって適当なとこで折り返してもらう。 後者のルートの方がだいぶ良かった。無駄な登りに反省。残置は自分で懸垂して全部回収し、登り返す。その先は滝の落ち口の方へバンドが伸びており、小尾根向こうがわのルンゼから沢へ復帰。 無駄に時間がかかってしまった。

滝を超えると再びゴルジュっぽくなり、その中に岩間滝が延々続いてる感じ。 どんどん登れて楽しいのだが、かなりしんどい。さらに暑い。 無駄にシャワーを浴びつつ、進んでいく。10m↑の二つの滝を小さく巻いた以外は全部水線をいけた。 急に斜度が緩くなったなと思えばそこが奥の二股。 ここで大休止。時間は10:20。大滝の巻きで手こずった割にはまずまずのペースだ。 ここで一本し、見えてるが遠いコルへ最後の登り。 ここがずるずるで無駄にやらしい。せっかく二股で洗ったのにどろどろだ。 稜線には11時着。そこから意外にアップダウンの続く登山道を一時間ちょい、さらに林道をしばらく歩いてデポ地へ! 後は車を回収し、温泉へ……なのだが、ダートで車がパンク。やはりここが核心だったか…… 温泉までも一時間以上かかり、眠くて仕方ない。いつのも渡良瀬温泉はほぼ貸切で極楽だった。

林道の敷設で下部の核心部がすべて遡行価値が下がり、上部のみとどなった奥山谷だったが、それでも素晴らしい谷だった。 下部のナメと登れる滝、そして大滝に小滝連続とメリハリも効いててグッド。 南紀らしく側壁はこまでも高く、それでいて明るい沢だ。まさに秋〜冬にお勧め。 もうちょっとアプローチが良ければ大人気だろうに。

1、極楽のナメが続く。こんな区間が何度も出てくる。
2、寒波が来て各地で初雪らしいが、ここ南紀は無縁。水もぬるいし。後輩に無理やり泳がせたわけではない
3、甚五郎滝。水量も多く見ごたえあり。